講演情報

[P-7-01]職員満足度期査の可視化と組織改善への活用
-ESポートフォリオ分析を用いた取り組み一

*福田 航平1 (1. 光武内科循環器科病院)
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キーワード:

職員満足度、組織改善、パーパス

本研究は、ヘルシンキ宣言に基づいた規定を順守し、職員へ口頭にて研究の目的、方法、個人が特定されないことを説明し、同意を得た。なお、当院倫理員会にて承認を得て実施した。

【目的】
近年、医療現場では人材不足や業務の高度化を背景に、職員満足度(Employce Satistaction:ES)が組織の持続性や医療の質を支える重要な基盤であると指摘されている。当院は「完気と笑顔で世界を変える」「住民の健康・生命・生活を守り、未来を拓く」というパーパスの実現を目指しているが、そのためには職員自身がやりがいと安心感をもって働ける組織づくりが不可欠である。本研究の目的は、リハビリテーション科における職員満足度調査結果をES ポートフォリオ分析として可視化し、組織の強みと優先的に改善すべき課題を構造的に明らかにすることで、パーパス実現に資する組織改善の方向性を検討することである。
【方法】
当院リハビリテーション科職員を対象に、先行する職員満足度調査に関する文献および実務資料を参考に作成した調査票を用いた無記名アンケートを実施した。調査内容は5段階評価による設問および自由記載とした。各設問について満足度と関心度を算出し、ES ポートフォリオ分析を用いて 「現状維持項目」「重点維持項目」「要注意項目」「重点改善項目」の 4象限に分類した。なお、調査項目はリハビリテーション科の業務特性を考慮し、一部表現を調整した。
【結果】
ES ポートフォリオ分析により、組織の強みと課題が可視化された。重点維持項目には、上司への信頼、職員の安全配慮、情報提供、上司からのフィードバックなどが位置し、組織の安定性を支える要素であることが示された。一方、部署の雰囲気、他部門との連携、職務遂行環境、精神的不安などは、職員の関心度が高い一方で満足度が低く、組織全体への影響が大きいと考えられる重点改善項目として抽出された。自由記載では、思者の笑顔や感謝の言葉にやりがいを感じている一方で、自身の評価の分かりにくさや不安を抱えながら業務に従事している意見が多くみられた。
【考察・結論】
ES ポートフォリオ分析により、職員満足度を単なる高低評価ではなく、優先順位をもった組織課題として警理することが可能であった。重点維持項目は当院パーパスを日常的に体現している組織の強みであり、重点改善項目については、症例検討の工夫やチーム横断的な研修、リーダーによる面談強化など具体的対策につなげることができた。本手法は、職員満足度調査を組織改善へと結び付け、パーパスを現場で実感できる行動へ落とし込む上で有用であると考えられた。

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