講演情報

[P-7-04]急性期病院におけるリハビリテーション・栄養・口腔連携体制加算導入の影響

*髙安 信吾1 (1. 社会医療法人 仁愛会 浦添総合病院)
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キーワード:

急性期医療、リハビリテーション、他職種連携

本研究は後ろ向きに収集した診療情報を匿名化して解析した。個人情報保護に十分配慮し、適切にデータ管理を行った。

【目的】
急性期病院におけるリハビリテーション・栄養・口腔連携体制加算(以下、本加算)は、多職種による早期介入と継続的なリハビリテーション提供体制を評価する加算である。一方で、人的配置や運用負担、特に休日を含めた提供体制の維持に対する懸念から導入を躊躇する施設も少なくない。本研究の目的は、当院における本加算導入前後の変化を施設基準関連指標から明らかにし、その有用性を検証することである。
【方法】
対象は2024年2月から2026年3月に当院急性期病棟へ入院した患者とした。当院では2024年7月より整形病棟および腫瘍外科病棟で本加算を導入し、その後段階的に計5病棟へ拡大した。主解析は加算導入病棟における導入前後比較、副次解析は加算病棟と非加算病棟の同時期比較とした。評価項目は①早期リハビリテーション実施率(入院後3日以内)、②休日平日比(休日/平日提供量)、③ADL低下率、④リハビリテーション処方率とした。統計解析にはMann-Whitney U検定、カイ二乗検定またはFisherの正確確率検定を用い、有意水準は5%未満とした。
【結果】
早期リハ実施率は91.6%から90.6%で高水準を維持し、有意差は認めなかった(p=0.144)。休日平日比は86.7%から87.2%で安定して推移し、有意差は認めなかった(p=0.727)。一方、リハビリテーション処方率は63.6%から70.2%へ有意に上昇した(p<0.001)。ADL低下率は1.23%から0.92%へ低下傾向を示した(p=0.071)。加算病棟は非加算病棟と比較して、早期リハ実施率、休日平日比、ADL低下率、処方率のいずれも良好であった。
【考察】
本研究の重要な所見は、リハビリテーション処方率の有意な上昇と休日提供体制を維持し得た点である。本加算は入棟後48時間以内の多職種評価を要件とし、早期からの介入体制構築を促進するものである。当院においても、連携の仕組み化により介入対象の拡大と継続的な提供体制の両立が図られた可能性がある。さらに非加算病棟との比較において各指標が良好であったことは、本加算がリハビリテーションの質と継続性向上に寄与する可能性を支持する結果と考えられる。ADL低下率は有意差には至らなかったものの臨床的には改善傾向を示した。一方で、本研究は後ろ向き観察研究であり、時系列変化や病棟特性の影響を排除できない点が限界である。しかし本結果は、導入に伴う運用負担への懸念に対し、実装の可能性と有用性を示す実践的知見となり得る。
【まとめ】
本加算の導入は、リハビリテーション処方率の向上と休日提供体制の維持に関連し、非加算病棟との比較でも良好な結果を示した。急性期病院における多職種連携の推進およびリハビリテーション提供体制の質向上に有用である。

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