第51回日本リンパ学会総会

会頭挨拶

第51回日本リンパ学会総会

会頭 加治屋 健太朗

株式会社資生堂 みらい開発研究所 シーズ開発センター センター長

第51回日本リンパ学会総会 開催のご挨拶

 この度、2027年 (令和9年)  6月11日 (金) ・12日 (土) の2日間にわたり、横浜市西区の資生堂グローバルイノベーションセンターにて、第51回日本リンパ学会総会を開催させていただく運びとなりました。伝統のある日本リンパ学会総会の会頭を拝命し、大変光栄に存じます。

 リンパ系は血管系とともに循環系を形成しており、生命維持の重要な役割を担っております。腫瘍学や免疫学の観点からは、がんの転移や免疫応答への関与が広く研究されており、外科学の分野においても、リンパ節郭清術後のリンパ浮腫発症機序などが重要な研究課題として取り組まれるなど、リンパ系は多岐にわたる学問領域において関心を集めております。さらに、近年ではアルツハイマー型認知症へのリンパ系の関与など、老化や健康長寿につながる予防医療を含めて急速に研究領域が拡大しています。また、研究のみならず、世界へと発信できるリンパ浮腫の外科的治療や診断法の開発、疾患予防など、発展が目覚ましい分野でもあります。このような背景から、本学術集会はアカデミックな視点を重視しながら、基礎医学系から臨床医学系の専門家、リハビリも担う医療スタッフさらには企業研究者が、職種を越えて一堂に会し、各専門性を生かしながら知識と意見を交換できる貴重な場を提供できると自負しております。

 第51回にあたる本学術集会は、リンパ学のさらなる発展を求めて、「昇華~50年の歩みから未来への飛翔~」をテーマに掲げています。50年という過去の歩みに敬意を払い、伝統を受け継ぎながら、基礎、臨床、そして社会実装を見据えてより高い次元に進化して、未来のリンパ学に接続し、次世代へ引き継いでいくというメッセージを込めています。特別講演やシンポジウムをはじめ、多彩なプログラムを企画しており、最新の研究成果と知見をご紹介いただく予定です。充実した議論と有意義な交流の機会となりますことを、心より願っております。多くの皆さまにご参加いただき、活発な議論を賜りますようお願い申し上げます。