講演情報
[32-03]加熱・徐冷が銅製錬スラグ中の鉄成分の鉱物学的組成に及ぼす影響
〇戸井 龍太郎1、須藤 俊佑1、所 千晴2、大藏 隆彦2 (1. 早稲田大学大学院、2. 早稲田大学)
司会:原口 大輔(三菱マテリアル)
銅製錬スラグは、銅の製錬過程で発生する副産物であり、セメント原料やサンドブラスト材などに利用されている。しかし、銅鉱石の銅品位の低下によりスラグ発生量が増加していることや、セメント需要の低下のため、スラグの利用先の確保が重要課題となっている。本研究では、製鉄原料として鉄分を回収すること、あるいはスラグ内の有用金属を鉄分へ濃縮させて鉄と一緒に回収することなどを目的として、スラグ内鉄成分の鉱物学的組成が加熱・徐冷プロセスによって受ける影響を系統的に評価した。従来の急冷処理では、磁選等物理選別での選択的回収が困難であるケイ酸鉄を主体とする非晶質固体が生成するのに対し、スラグに徐冷処理を施すことによって鉄濃縮相が析出することがわかった。さらに本研究では、後段の物理選別に適した徐冷プロセスの構築を目指して、模擬スラグに対して徐冷速度や徐冷時の雰囲気を系統的に制御し、各結晶相の析出挙動を定量的に把握した。
