講演情報
[1303]“自然力活用型”坑廃水処理(passive treatment)に使用する有機物の種類によるリアクター内菌叢の相違について
〇佐藤佑樹1, 濱井昂弥1, 小寺拓也1, 高本宏介1, 小林幹男1, 砂田和也1, 池田真奈美1, 迫田昌敏1, 酒田剛1, 林健太郎1, 天藤寛子1, 初谷和則1, 増田信行2 (1.独立行政法人 石油天然ガス・金属鉱物資源機構, 2.秋田大学)
司会: 鈴木 祐麻 (山口大学)
キーワード:
坑廃水処理、パッシブトリートメント、硫酸還元菌
JOGMECでは硫酸還元菌(SRB)を利用したバイオリアクターを用いた坑廃水のパッシブトリートメントの研究を行っており、中性坑廃水では実証試験で4年程度、酸性坑廃水では室内試験で600日以上、現地試験で400日以上連続処理が可能であることを確認し、現在も試験は継続中である。本リアクターにはもみ殻、米ぬか、石灰石を充填し、菌源として少量の土壌を用いている。易分解性有機物として米ぬかや他の有機物を使用した際のリアクター内菌叢を16s rRNA塩基配列に基づいて解析した結果、米ぬか使用時にはデンプン分解酵素を持つ微生物と糖を発酵して有機酸を生成する微生物が多く検出され、その生産物がSRBに利用されることで安定した処理を継続していることが推測された。一方、緑茶殻使用時には、主成分であるセルロースなどの多糖分解酵素を持つ微生物が検出された。以上から、土壌を菌源とした場合、有機物の種類に対応した菌叢が半自動的に構築され、リアクターの機能を発揮することが分かった。すなわち、本リアクターにおける易分解性有機物は米ぬかに限らず、サイトごとに入手しやすく安価な有機物を用いて運用可能であることが示唆された。
<a href="http://confit-fs.atlas.jp/customer/mmij2015a/pdf/1303.pdf" target="_blank"></a>
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