講演情報

[1516]東北地方太平洋沖地震後の地殻応力場の変動

江川基樹1, 坂口清敏1 (1.東北大学)
司会: 福田 大祐 (北大)

キーワード:

地殻応力、地震

東北地方太平洋沖地震は,東北地方の地殻応力場に大きな変動をもたらしたと考えられる.そこで,岩手県釜石鉱山にて原位置応力測定を行った.応力測定は円錐孔底ひずみ法と,連続的に孔底ひずみを測定する2つの手法を用いた.円錐孔底ひずみ法による測定は地震発生約1年後,2年後および3年後に実施し,連続ひずみ測定は地震発生約2年後から約4年後の2年間に実施した.
地震発生1年後は,全ての主応力値が地震以前より大きくなっており,2年後,3年後になるにつれて値は小さくなり地震以前と同等の値に戻った.主応力方向については,最大主応力は地震以前と同様に南北方向を示したが,中間主応力は東西方向水平寄り,最小主応力は鉛直方向へと変化していることが分かった.
連続ひずみ測定の結果,最小主応力については,円錐孔底ひずみ法による測定結果と一致しなかったが,最大主応力,中間主応力は一致し,信頼性のある結果が得られたと言える.また,各主応力の方向は鉛直上方から見て時計回りに回転していることが分かり,この結果は東北地方が震源方向に移動しているという電子基準点(釜石,950170)のGPS観測による報告と整合すると考えられる.

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