講演情報

[3102]高不純物銅を用いた電解精製における陽極組織の影響

鈴木誉也2, 高崎康志1, 川村茂3, 柴山敦1, 芳賀一寿3 (1.国立大学法人 秋田大学 国際資源学部, 2.国立大学法人 秋田大学 工学資源学部, 3.国立大学法人 秋田大学 工学資源学研究科)
司会: 佐々木 秀顕 (東京大学)

キーワード:

高不純物銅、電解精製、陽極組織

近年、Cu精鉱のCu品位が低下し、As、Sb等の不純物含有量が増加傾向にある。一方、金属リサイクルにおいてCu製錬所が果たす役割はますます重要になっており、リサイクル原料の処理量は増加している。この状況下で精鉱と共に、、リサイクル原料中の不純物も増加しており、Cu製錬における不純物のコントロールは困難な領域に入ってきている。不純物増加の影響の一つとして、電解精製工程の陽極電位の上昇が挙げられる。本研究では、各種不純物を含有した高不純物粗銅の急冷試料と徐冷試料を陽極として電解精製試験を行い、陽極組織が槽電圧に及ぼす影響について調査した。 実験結果より、陽極組織によって槽電圧変化に違いが見られ、急冷試料の方が陽極電位上昇までの時間が短いことが確認された。また、陽極表面に生成するスライム層の構造に明確な違いが見られた。特に、スライム層中に観察されたAg粒子に違いが見られ、急冷試料のスライム層中には非常に微細なAg粒子が観察された。この微細なAg粒子は溶出表面に多く観察され、陽極電位上昇の一要因であることが考えられた。

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