講演情報
[1709]海底下に設置した地震計鉛直アレイ観測データを用いた海底下速度構造探査
○木村俊則1,2, 三ケ田均2, 荒木英一郎1 (1.国立研究開発法人海洋研究開発機構, 2.京都大学)
司会:麻植久史(京都大学)
キーワード:
海底下速度構造、地震計鉛直アレイ、背景雑振動、モニタリング
南海トラフ熊野灘では,繰り返し発生する海溝型巨大地震発生メカニズムの解明を主目的として海底下900mおよび直上の海底2か所に同一の地震計システムを設置し,2014年3月からは海底ケーブルネットワークを用いた地震計鉛直アレイデータのリアルタイム観測を実施している。観測された連続データには海洋波浪起源の脈動を主エネルギーとした背景雑振動記録が多く含まれるが,本研究では,孔内および海底の地震計で同時に観測されたこれら背景雑振動記録の相関処理,および位相差を算出することで,海底下速度構造を得ることを目指したデータ処理を行った。観測開始後20日程度の連続雑振動記録から得られた速度構造は,近傍の観測測線で実施されたエアガン発振による受振記録より得られた結果,および既往調査の結果とも整合的であった。今後は,より長時間の連続雑振動記録を用いたデータ処理を実施し,速度構造時間変化検出の可能性を検討するとともに,歪・応力場変化の議論につなげることを予定している。また,同手法は,石油・天然ガス貯留層の長期モニタリング等,資源分野への適用も期待されると考えている。
<a href="http://confit-fs.atlas.jp/customer/mmij2015b/pdf/1709.pdf" target="_blank"></a>
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