講演情報
[2306]別子型鉱床のRe-Os年代から読み解く現世海底熱水鉱床の探査指針
○野崎達生1,2, 加藤泰浩1,2, 鈴木勝彦1 (1.海洋研究開発機構, 2.東京大学)
司会:桑谷立(海洋研究機構)
キーワード:
別子型鉱床、Re-Os年代、海底熱水鉱床
日本列島付加体中には,海底における鉱化作用によって生成した種々の鉱床が胚胎しており,それらのうち中央海嶺の海底熱水鉱床を起源とするのが銅-亜鉛別子型鉱床である.別子型鉱床は海底熱水活動によって常に生成されているはずだが,付加体中の分布は特定の地質帯に偏在しており,その分布は一様ではない.本研究では,これら別子型鉱床の生成年代をRe-Os (レニウム-オスミウム) 放射壊変系を用いて,鉱床を形成する硫化鉱物から直接的に決定した.そして,得られた年代値をもとに鉱床の成因を解明し,現世海底熱水鉱床の探査指針について議論したい.別子型鉱床の成因論を整理すると,大規模な別子型鉱床が生成・保存されるには,(1) Anoxicな海洋環境の発達,あるいは (2) 堆積物の被覆による硫化鉱物の保存機構が必要である.このような観点から日本近海の現世の海底熱水鉱床分布を眺めると,open-oceanである伊豆-小笠原-マリアナ地域に比べて,堆積物の供給速度の大きく堆積物に被覆された熱水サイトが存在する沖縄トラフにおいて大規模な鉱床が海底下に胚胎していることが期待される.
<a href="http://confit-fs.atlas.jp/customer/mmij2015b/pdf/2306.pdf" target="_blank"></a>
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