講演情報

[1510]脆性-延性遷移条件下における稲田花崗岩の水圧破砕

江川基樹1, 沼倉達矢1, 渡邉則昭1, 坂口清敏1 (1.東北大学大学院環境科学研究科)
司会:伊藤高敏(東北大学)

キーワード:

EGS、脆性-延性遷移、花崗岩、地熱開発

本研究では,岩石の延性領域における破壊特性を明らかにする目的で,脆性および延性条件下において岩石に水圧刺激を与え,形成されるき裂の観察および透水性評価を行った.実験は,水圧刺激用の孔をあけた稲田花崗岩の円柱供試体を用い,ヒーター付きの封圧三軸試験機にて,温度・封圧を操作することで脆性および延性条件を再現し,ポンプで注水することで水圧刺激を与えた.今回は,温度450℃下において封圧20 MPaおよび30 MPaの2条件で実験を行った.
実験の結果,比較的大きい初期浸透率を持つ供試体では,浸透率の増加もなく,き裂が形成されなかったが,比較的小さい初期浸透率を持つ供試体では,いずれの封圧条件においても,Pb = 2Pc + T - Pp で表される一枚き裂が形成される水圧破砕の条件式(Pbは破砕水圧,Pcは封圧,Tは引張強度,Ppは間隙圧)に従って破砕が生じ,き裂が形成された.ただし,封圧20 MPa下ではPp = 0,30 MPaではPp = Pbとした.X線CT撮影の結果,封圧20 MPa下では,クラウド状のき裂,30 MPa下ではクラウド状のき裂と一枚き裂が形成されたことが分かった.