講演情報
[1709]小径ショット状アノードを用いた新規銅電解精製プロセスの検討
○杉山晶宣1, 柴田悦郎2, 飯塚淳2, 中村崇2 (1.東北大学 大学院 環境科学研究科, 2.東北大学 多元物質科学研究所)
司会:大上悟(九州大学)
キーワード:
電解精製、銅ショット、白金
銅製錬において不純物を多く含有したプリント基板等の二次原料の使用が増加している。これらの精錬は粗銅アノードの不動態化等の問題から粗銅を硫酸中に酸化浸出させ、不純物を除去した後に電気銅を得る電解採取により行われている。しかしこの方法は、電力原単位が電解精製に比べて増加する等の問題点がある。そこで本研究では、アノードとして小径(数mm)のショット状粗銅を用いることにより、小径球の幾何学的な利点を生かして、アノード溶出の深さが数mm程度で不動態化が生じたとしても高効率で銅の溶出と電解反応の完了が可能となるのではないかと着目した。実験には回転電極装置を用い、カソードに直径7 mmの銅ディスク電極、アノードに直径約2.5 mmで白金を約0.7 mass%含有した銅-白金合金ショット18個を白金網のバスケットに一層に並べたものを用いた。定電流電解でアノード電位の変化を測定し、ショット状アノードを用いた場合の電解特性の検討を行った。その結果、全ての電流条件で、電流効率ならびに最終的なアノード溶出率は90%を超え、ショットをアノードに用いることで高不純物含有条件でも安定的に電解が行えることがわかった。
