講演情報
[2507]室内小規模発破試験による高精度起爆が起砕メカニズムに与える影響の検討
○高橋良尭1, 佐分利禎2, 笹岡孝司1, Wahyudi Sugeng1, 島田英樹1, 緒方雄二2 (1.九州大学, 2.(独)産業技術総合研究所)
司会:濱中晃弘(室蘭工業大学)
キーワード:
発破、起爆秒時差、亀裂進展
現在、鉱山における発破作業ではDS雷管やMS雷管を使用し、各発破孔や列ごとに起爆秒時差を設けた起爆が行われている。近年では、電子遅延式雷管の技術の進歩に伴い、より高精度な起爆秒時差での起爆が可能になっている。しかしながら、起爆秒時差が起砕挙動に与える影響について未だ十分な研究が進んでおらず、発破作業における起爆秒時差の明確な設計指針が確立されているとは言い難い。そこで本研究では、最適起爆秒時差の設計指針の確立に向け、起爆秒時差が起砕メカニズムに与える影響についてコンクリートブロックを用いた室内発破試験により種々検討を行った。すなわち、異なる4種類の起爆秒時差でブロックの発破を実施し、その歪みの測定と二台の高速度カメラによるブロック前面及び発破孔間の亀裂進展の様相を観察した。その結果、得られた歪み履歴から、起爆秒時差が応力波の干渉に大きな影響を与えていることが確認された。また、高速度カメラの画像からは応力波の干渉により亀裂進展の様相が大きく変化することが明らかとなった。以上より、最適な秒時差を設定することにより、応力波の干渉を制御し、より効果的な発破を行うことが可能となることが示された。
