講演情報

[3501]インドネシアの露天掘り石炭鉱山における酸性鉱山廃水の抑制を目的とした採掘廃石の分類に関する研究

石松紘宇1, 松本親樹1, 島田英樹1, 笹岡孝司1, 一ノ瀬政友2 (1.九州大学, 2.都市基盤・環境・資源センター)
司会:武川順一(京都大学)

キーワード:

酸性鉱山廃水、廃石分類、硫黄の存在形態、炭酸塩鉱物

近年、石炭の世界的な輸出国であるインドネシアの露天掘り石炭鉱山において、酸性鉱山廃水(Acid Mine Drainage;以下AMD)は重大な環境問題となっている。現在、同国においては廃石を地化学試験により酸性水発生の要因となる廃石とその他の廃石に分類し、それらを適切に埋め戻すことでAMDの対策を実施している。この廃石の分類に関して、既往の研究より様々な方法が提案されているが、未だにそれらの分類方法は不十分であるとされている。この理由として、廃石中の硫黄を全て酸性水の発生に寄与するものとして評価していることや廃石の中和能力が過大評価されている可能性が指摘されている。そこで、本研究ではより正確な廃石の分類方法の検討を行うため、インドネシアの露天掘り石炭鉱山において採取した廃石を用いて、各種地化学試験および現場を模したカラム試験を行うことで、既往の廃石の分類方法の評価および問題点の抽出を行った。結果より、廃石中の硫黄を溶解度別に定量するとともに、炭酸塩鉱物の含有量を定量することで、上述した既往の分類方法の不十分な点を補完した、より正確な廃石の分類を実施することが可能であると示唆された。