講演情報

[1514]ネパール無電化地域を対象とした無作為化比較実験による太陽光発電を利用した蛇口の設置による住民の行動変化に関する研究の進捗報告

伊藤豊 (秋田大学大学院国際資源学研究科)
司会: 安達毅(秋田大学)

キーワード:

Solar Water Pumping System、ネパール、無電化地帯、経済実験

本報告では、現在ネパールの無電化地域を対象として行っている無作為化比較実験(Randomized controlled trial:以下RCT)の目的とこれまでの進捗に関する報告を行う。ネパール山岳無電化地域では飲み水確保のため多くの時間と労力を費やして徒歩で水汲みを行うことが日課となっている。世界的な太陽光発電パネルの普及と価格低下によってこうした地域で 太陽光発電ポンプによる水供給システムが普及を始めた。このシステムをいかに全国展開させるかが喫緊の政策課題となっており、経済効率性の観点からシステムがもたらす便益を正確に把握し、さらに便益を増大させる手だてを同時に社会実装することがきわめて重要である。本研究はこうした課題に対する学術的アプローチとして社会実験による無作為化フィールド実験による費用便益・政策分析を目指しているものである。現在、プロジェクト開始から3年が経過し、電化する前の家計調査のデータ収集が完了している。本報告ではこれらの調査内容のセッティングと進捗に関する報告を行い、調査結果から明らかとなっている内容について説明する。