講演情報

[3404]インドネシアGDM炭鉱における岩盤工学的諸問題

笹岡孝司1, 高本拓2, ポンパンニャ ファンソウデス4, 大屋二郎2, 島田英樹1, ワヒューディ スゲン1, 松井紀久男3, 一ノ瀬政友5 (1.九州大学大学院工学研究院地球資源システム工学部門, 2.MMIコールテック株式会社, 3.九州大学, 4.九州大学大学院工学府地球資源システム工学専攻, 5.CUIER)
司会: 菅井裕一(九州大学)

キーワード:

地山制御問題、軟弱地山、支保システム

インドネシアやタイをはじめとする東南アジア諸国では,生産される石炭の大部分が露天採掘によるものである.これら露天掘り石炭鉱山の多くは,剥土比の上昇や環境保護規制の強化に伴う採掘区画の制限等により,生産状況は年々悪化している.このような状況下で,増加する石炭需要に応えるためには,坑内掘り石炭鉱山の開発やそれへの移行が必要不可欠である.そこで,幾つかの露天掘り石炭鉱山では,最終残壁から坑内掘り石炭鉱山の移行開発が企てられ,試験採掘も実施されている.しかし,東南アジア諸国の露天掘り石炭鉱山の地山条件は,米国や豪州,欧州と比べて力学的に非常に軟弱なため,これまで欧米各国で用いられてきた採掘法および採掘設計では,最終残壁の崩壊や採掘切羽の不安定化等,様々な地山制御問題が発生し安全な採掘が困難であると考えられる.東南アジア諸国の露天掘り石炭鉱山における坑内掘りへの迅速な移行および石炭生産量の確保を可能にする有効な手段として検討すべき課題である.そこで本報告では, 東南アジア諸国で最大の産炭国であるインドネシア・GDM炭鉱における坑内掘り石炭鉱山の開発における岩盤工学的問題点について述べる.