講演情報

[3713]バイオソープションによる実廃液からのタングステン選択的回収と再資源化

荻崇1, 長井覚史1, 奥山喜久夫1, 牧野貴彦2 (1.広島大学工学研究科, 2.京セラ株式会社)
司会: 林浩志(三菱マテリアル)

キーワード:

微生物吸着材、選択的回収、都市鉱山、タングステン、化学工学専攻

タングステンは超硬工具等に使用され、日本の製造業に必要な基礎素材である。現在、タングステンの回収はスクラップにアルカリ抽出法を適用し、イオン交換法で回収する方法があるが、この手法では多くの薬剤を要する。本研究室では、大腸菌Escherichia coliのバイオソープションを用いて、タングステン、モリブデン、バナジウムを含む混合液からのタングステンの選択的回収を実施した。三成分系での分離回収試験において、単成分系では存在しなかったタングステン-バナジウムヘテロポリ酸が発生したが、タングステンポリ酸の吸着優位性が高いことを利用してタングステン回収におけるバナジウムの分離に成功した。さらに、使用済み廃超硬工具の実廃液液からの選択分離回収を実施し、得られたタングステン濃縮物の焼成、還元工程により、超硬工具としてタングステンのリサイクルが可能であることを示した。