講演情報
[PY-51]銅-乳酸水溶液系Cu2O電析浴中の錯体種についての検討
○陳天羽, 北田敦, 深見一弘, 邑瀬邦明 (京都大学大学院工学研究科)
キーワード:
Cu2O電析、乳酸–銅錯体、滴定、紫外可視吸収スペクトル
ユビキタス酸化物を用いたp型Cu2O/n型ZnO太陽電池は,作製コストが安価であることから近年注目されている.アルカリ性乳酸水溶液からのCu2O薄膜電析の報告はいくつあり,その際の電析浴のpHは9.0-12.5である. 既知の熱力学データによれば,pH > 8においてCu2+はCu(OH)2として沈殿するが,既報の電析浴ではpH 9.5-12.5においても沈殿しない.この事実は熱力学データにない未知の銅−乳酸錯体種の存在を示唆する.
我々は滴定法及びUV-vis吸収スペクトルを用いて未知の錯体種を検討した.滴定実験の結果より,OH–はCu2+の錯形成反応に関与し,さらにCu2+とOH–は1:1および1:2の比率で反応することが判明した.また,UV-vis吸収スペクトルの結果から,乳酸中和点以降2セットの等吸収点が観測され,未知の錯体種が二つあると判明した.以上より,未知の錯体種はCu(H–1L)L–およびCu(H–1L)22–であると推測される.H–1L2–(=CH3CHO–COO–)は,乳酸のカルボキシ基とα-ヒドロキシ基の水素イオンがともに解離した配位子である.
我々は滴定法及びUV-vis吸収スペクトルを用いて未知の錯体種を検討した.滴定実験の結果より,OH–はCu2+の錯形成反応に関与し,さらにCu2+とOH–は1:1および1:2の比率で反応することが判明した.また,UV-vis吸収スペクトルの結果から,乳酸中和点以降2セットの等吸収点が観測され,未知の錯体種が二つあると判明した.以上より,未知の錯体種はCu(H–1L)L–およびCu(H–1L)22–であると推測される.H–1L2–(=CH3CHO–COO–)は,乳酸のカルボキシ基とα-ヒドロキシ基の水素イオンがともに解離した配位子である.
