講演情報

[PY-68]Ti2O3を経由するチタン鉱石のアップグレード法における微量元素の挙動

石井友也1, 関本英弘2, 岩淵仁那2, 山口勉功2 (1.岩手大学大学院, 2.岩手大学)

キーワード:

イルメナイト、炭素還元、XRF

チタンの原料であるイルメナイトは世界中に賦存しているが、現行のTiO2製造プロセスでは微量元素によって使用可能な原料に制限がある。よって、イルメナイトのアップグレードにおいて微量元素の挙動解明は重要である。我々のグループではTi2O3を経由するイルメナイトのアップグレードについて研究している。本研究では、オーストラリア産イルメナイトを用いて微量元素の挙動について試験したので報告する。イルメナイトを1400℃で炭素還元した後、水素雰囲気下で6mol/L塩酸により75℃で浸出した。浸出後、ろ過し、1mol/Lアンモニア水でpH=0.0に調整し、空気を吹き込み酸化して、TiO2を得た。イルメナイト中には、チタンと鉄以外の微量元素としてMg, Al, Si, Mn, Zr, Ca, Cr, Ni, Zn, Nbが含まれていた。本プロセスで得られたTiO2からは、Fe, Si, P, Cl, Zrが検出された。よって、本プロセスは、Mg, Al, Mn, Ca, Cr, Ni, Zn, Nbの除去能を有すると示唆される。一方、P,Clはプロセス由来の元素であり、今後の検討が必要である。