講演情報

[1212-21-07]銅精鉱から含砒素鉱物除去を目指した微粒子選別技術の基礎的検討

林 直人1、大木 達也1 (1. 産業技術総合研究所)
司会: 所千晴(早稲田大学)

キーワード:

銅鉱石、脱砒素、物理選別、磁選、比重選別

本研究では物理選別による銅精鉱の脱砒素のため,浮選の支援ツールとして高勾配磁選および微粒子比重選別の適用可能性を検討した。まず,単体分離されている鉱物標本粒子に対し磁化率の測定を行い,硫砒銅鉱<硫砒鉄鉱<砒四面銅鉱<黄銅鉱<黄銅鉱(400℃)であったことから,適切な条件下での磁選の可能性を示唆した。数種類の実銅鉱石に対して高勾配磁選を適用した結果,単体分離度の高い銅鉱石では,砒素を含まない銅鉱石と含砒素銅鉱石との分離効率が約60%の良好な選別が達成された。精選・清掃選を繰り返すことにより,産物中の砒素品位を目標である0.5%以下に抑えることができた。一方,硫砒鉄鉱と黄銅鉱の鉱物標本粒子(比重差1.7)を用いたKnelson式選別試験結果より,単体分離しておりかつ比重差1.7程度であれば分離効率57%に達することが分かった。そこで単体分離度が良好な実銅鉱石に対してKnelson式選別およびWilfleyテーブル選別を適用したが,鉱石間の比重差が0.2~0.9の範囲であり小さいことと粒径差が影響し,分離効率は数%に留まった。