講演情報

[2201-09-02]ミャンマー産黒鉱型鉱石の単体分離特性および浮選特性に及ぼすマイクロウェーブ照射の影響

松岡 光昭1、高橋 一将1、堀内 健吾1、所 千晴1 (1. 早稲田大学)
司会: 三木一(九州大学)

キーワード:

黒鉱型鉱石、単体分離、浮遊選鉱、マイクロウェーブ、MLA

近年、銅鉱石をはじめ鉱石の品位は低下傾向にあり、難処理鉱石にも対応できる選鉱プロセスの確立が求められている。本研究では、マイクロウェーブ(MW)照射をボールミル粉砕のアシスト粉砕として適用し、MLA(Mineral liberation analysis)を用いて、MW照射が金属鉱物の単体分離性に及ぼす効果と浮選による最終分離性の相関を系統的に評価した。
本研究では、Cu、Zn、Pb、Feを含むミャンマー産の黒鉱型鉱石を対象鉱石として用いた。対象鉱石を、出力100~1000 Wおよび処理時間10秒~36分にてMW照射処理した後、ボールミルで100~150 μmに粒度調整したものを浮選に用いた。MW照射が単体分離特性に影響を及ぼすことが確認されたが、特に1000 Wで10秒のMW照射により、黄銅鉱、方鉛鉱、閃亜鉛鉱の単体分離促進への有効性が確認された。これは鉱石内における鉱物間の異相界面に効果的に予備亀裂が導入されたためと推察された。MW照射試料の浮選ではPbとFeの回収率の低下が見られた。これはMW照射によって鉱物表面の酸化が起こることが示唆されており、硫化鉱物表面への捕収剤の吸着性が低下し、浮選挙動が抑制されたためと推察された。