講演情報

[2201-09-09]銀触媒存在下における硫砒銅鉱バイオリーチングのメカニズム解明

小山 恵史1、平島 剛1、笹木 圭子1、三木 一1、沖部 奈緒子1 (1. 九州大学)
司会: 綱澤有輝(産業技術総合研究所)

キーワード:

銅、砒素、硫砒銅鉱、バイオリーチング、銀触媒

近年の高品位銅鉱石の埋蔵量減少に伴い、硫砒銅鉱などの一次硫化銅鉱が注目されている。硫砒銅鉱のバイオリーチングに関する先行研究では、高温条件下で高いCu回収率を達成しているが、低温条件下では依然としてCu回収率は低いため、触媒などの反応促進要因が必要であると言える。黄銅鉱のバイオリーチングでは銀の触媒としての優位性が報告されてきたが、硫砒銅鉱に関しての報告はこれまで無い。そのため本研究では、硫砒銅鉱のバイオリーチングにおいて銀触媒が及ぼす影響、およびそのメカニズムの解明を目的とした。結果として、45ºCにおける72日間のバイオリーチングによって、銀触媒無添加の系においてはCu浸出率43%、Fe浸出率100%であったのに対し、銀触媒としてAg2Sを0.04% (w/v)添加した系においては、最終Cu回収率96%を達成し、Feの溶出が29%まで抑制され、加えて、最大52%のAs不動化も確認された。これらの結果がもたらされた要因を調べるため、固体残渣のXRD、XAFS、EPMA分析および熱力学的、速度論的考察によりそのメカニズムを考察する。