講演情報

[3211-22-01]都市鉱山メダルはレガシーとして何をのこすか

原田 幸明1 (1. 物質・材料研究機構)
司会: 篠田弘造(東北大学)

キーワード:

リサイクル、都市鉱山、オリンピック、メダル、持続可能性

幅広い市民の声を反映して東京五輪組織委員会はその金銀銅メダルをリサイクル原料で作成することを決めた。本発表では、グローバルな視点からそのことの持つ意味について述べる。すなわち、世界はEUのCircular Economyに見られるように地球環境圏への負荷を最小限にし、いったん人間経済圏に組み込まれた資源を徹底的に活かしていく方向に向かっている。その意味で、リサイクル資源の活用は、ひとつにライフサイクルのスタートとして天然資源の採掘に伴う環境負荷を避け、そのエンドしてE-wasteに代表される廃棄物処理に伴う環境負荷を低減させる。また、これまでのリサイクルは消費者にとっては目標のないもまであったが、今回はメダルにするという具体的目標を持った新たなリサイクルとして展開される。これは多様な参加の形態を生み出すだけでなく、それを通じてモノの流れだけでないあらたなリサイクルの形を生み出し、長期的には新リサイクル・ビジネスへの道を開くものになる。さらに、国際的な循環型への志向のなかで国際標準化の流れがあり、そこに対する具体的取り組み例としての影響力も発揮できる。