講演情報

[3211-22-11]層状Li-Rh複合酸化物の調製と塩酸への溶解挙動

粕谷 亮1、木村 辰雄1、野村 勝裕1、成田 弘一1 (1. 産業技術総合研究所)
司会: 芳賀一寿(秋田大学)

キーワード:

白金族金属、ロジウム、リチウム、複合酸化物、酸浸出

白金族金属の回収における溶解工程では、王水や塩素ガス等の毒性の高い酸化剤が用いられているが、これらの酸化剤は毒性が極めて高い問題がある。また、Rhは王水を用いても溶解が困難であり、他の白金族金属を溶解させた後の残物から回収されている。我々は白金族金属に前処理を施して複合酸化物とすることにより、塩酸だけで白金族金属を溶解できることを見出した。本研究ではRhを塩酸に溶解させるため、Li-Rh複合酸化物を調製し、その溶解挙動を検討した。Li-Rh複合酸化物は、金属Rh粉末と過剰量のLi2CO3を空気中、700から1000℃で焼成することにより得た。焼成試料の粉末X線回折プロファイルから、焼成温度の上昇、および焼成時間の延長に伴いLiRhO2からLi2RhO3へと生成物が変化することがわかった。溶解試験の結果、Li2RhO3LiRhO2は両方とも塩酸に溶解できることがわかった。Li-Rh複合酸化物の調製条件を適切に選ぶことにより、Rh溶解率ほぼ100%を達成できた。