講演情報

[3311-24-03]石炭灰中の微量有害元素の溶出とその抑制
ー養生による有害元素の存在形態変化への影響ー

関 亜美1、小川 泰正2、井上 千弘1 (1. 東北大学、2. 秋田大学)
司会: 大川浩一(秋田大学)

キーワード:

石炭灰、有害元素、溶出、溶出抑制

石炭火力発電所にて石炭の燃え殻として発生する石炭灰は,ホウ素,ヒ素,クロム,フッ素などの微量有害元素を含有している.石炭灰は回収後,セメントや石炭灰混合材料として土木資材への有効利用,もしくは埋立処分されている.しかし,石炭灰は屋外で雨など多量の水に晒されることによって,石炭灰が含有している有害元素の一部が容易に溶出することが問題となっている.その溶出対策として,薬剤添加による不溶化や酸洗浄による除去といった方法が提案されている.我々のグループでは,石炭灰に重量比30% 程度の少量の水を混合後,一定期間静置する「養生」といった最もシンプルな処理のみで,多くの石炭灰に対して有害元素の溶出量を大幅に低減できることを見出してきた.一方で,この養生による溶出抑制効果の大きさは,石炭灰の品種によって大きなばらつきがあり,一部の石炭灰では養生を行うことで逆に溶出が促進されるものもあった.その要因として,これまでは石炭灰のpHや主要成分含有量を挙げてきた.本発表ではさらに,養生前後での成分溶出挙動の変化を基に,養生が石炭灰中の有害成分の存在形態へ与える影響に関して調査した結果を報告する.