講演情報

[3311-24-06]セリウム(Ⅲ)による高濃度廃水からのホウ素除去および固液分離特性に対する酸化工程の影響

帆保 駿吾1、松岡 光昭1、所 千晴1、田中 善之2、中村 壮志2 (1. 早稲田大学、2. 住友金属鉱山株式会社)
司会: 鈴木祐麻(山口大学)

キーワード:

ホウ素、廃水処理、セリウム、酸化

ガラス産業などの廃水に認められる非常に高濃度なホウ素は自沈しないことから難処理元素の1つとして知られており、高効率な除去プロセスの確立が求められている。
セリウム(Ⅲ)は高いホウ素除去量を示すことが知られている。しかし、既往の研究では、除去に有効な中和剤の種類が限られていることに加え、殿物の固液分離性が著しく悪いことも報告されている。一方、セリウム(Ⅳ)を用いたホウ素除去の研究は進んでおらず、また、セリウム(III)からセリウム(IV)への酸化工程がホウ素除去に及ぼす影響は判明していない。そこで本研究では、特別な共存物質を有さない高濃度ホウ素廃水からのホウ素除去の検討および酸化工程がホウ素除去に及ぼす影響の把握を目的とした。
初期濃度1,000 mg/Lのホウ素廃水に対してセリウム(III)を用いた除去試験を行ったところ、中和剤の種類によらず良好なホウ素除去が達成されたが、ろ過には長時間を要した。一方、セリウム(III)の酸化工程を含む除去試験を行ったところ、ホウ素除去量はそれほど変化しなかったが、ろ過時間が短縮した。以上より、セリウム(III)を酸化させて共沈させた場合、固液分離性のよいホウ素除去を達成できることが確認された。