講演情報
[3311-24-10]Ca/(Si+Al)比がCalcium-Aluminosilicate-Hydrate(C-A-S-H)の構造及び表面電荷に及ぼす影響
○小林 創1、吉田 慧史1、名和 豊春1、Elakneswaran Yogarajah1 (1. 北海道大学)
司会: 鈴木祐麻(山口大学)
キーワード:
Calcium-Aluminosilicate-Hydrate(C-A-S-H)、Ca/(Si+Al)比、NMR、表面電荷
コンクリート構造物の早期劣化の原因の一つとして塩害がある。塩害とは鉄筋コンクリート内にClイオンが侵入、拡散し、鉄筋表面の不動態皮膜が破壊され、鉄筋が腐食されることである。セメント硬化体中のClイオンの拡散性状は、その空隙構造や空隙表面の電気的性質、イオン間相互作用などの影響を受ける。塩害対策において、コンクリート中のClイオンの拡散挙動を正確に予測することが重要であり、コンクリート中にClイオンが吸着する固定化の影響を考慮する必要がある。セメント硬化体中のClイオンの固定化においてC-S-Hへの物理吸着が支配的である。一般に、製鉄の副産物である高炉スラグが高炉スラグセメントとして利用されており、高炉スラグセメントは普通セメントよりAlを多く含み、Clイオンの物理吸着量が増加する。なお、高炉スラグセメントの水和において、AlがC-S-H中のSiと置換する形で取り込まれてC-A-S-Hとなることが知られている。しかしながら、C-A-S-HへのClイオンの物理吸着機構は未だ解明されておらず、正確な予測には至っていない。そこで本研究では、Ca/(Si+Al)比を変化させることによる構造及び表面電荷への影響から解明を試みた。
