講演情報

[3501-05-01]3次元レーザスキャナを用いた湯之奥中山金山の定量解析

久間 英樹1、森内 敦史1、小松 美鈴3、福岡 久雄2 (1. 松江工業高等専門学校、2. 東京電機大学、3. 湯之奥金山博物館)
司会: 中西哲也(九州大学)

キーワード:

3次元レーザスキャナ、金山、露天掘、坑道

本研究では鉱山坑道内の定量データを非接触で測定できる遠隔操作型ロボットを開発し、全国各地の鉱山坑道内を調査してきた。具体的には、ロボットに取り付けられた各種センサにより坑道内部の映像や断面形状、採掘方向、傾斜角等の定量データを取得した。これら定量データと古文書等の記載を比較することによって時代毎の坑道形状の特徴を求めることが可能となった。本論文では山梨県湯之奥中山金山の露天掘跡および坑道跡を3次元レーザスキャナを用いて測定した。湯之奥中山金山とは、富士山の西側につらなる毛無山の中腹に存在する国指定史跡である。金の採掘は室町時代から江戸時代にかけて行われ、戦国時代の最盛期には鉱石1トン当たり数十から百グラムという高い金の含有量を誇った。1989年~1991年の3カ年にわたり学際的総合調査が実施された。その結果、標高1500~1700[m]の位置に露天掘跡が77カ所、坑道が16本存在することが確認された。今回の3次元レーザ測定では露天掘跡「X50」の採掘体積が約397.2㎥であることや上下2段構造となっている「坑道12」の上下坑道の最小厚さが約8㎝と狭小であることも確認された。