講演情報

[1711-19-07]水晶振動子を利用した水銀作業環境個人ばく露測定システムの検知特性

○野田 和俊1、愛澤 秀信1、丸本 幸治2、丸本 倍美2、冨安 卓滋3、児玉谷 仁3、駒井 武4、中村 謙吾4 (1. 産業技術総合研究所、2. 国立水俣病総合研究センター、3. 鹿児島大学、4. 東北大学)
司会:和嶋隆昌(千葉大学)
Chairman: Takaaki Wajima (Chiba University)

キーワード:

水晶振動子、水銀、個人ばく露、ガスセンサ、環境計測

今年8月に発効する「水銀に関する水俣条約」では水銀の使用・排出の削減や廃棄物管理などが求められている。日本の水銀の大気排出量割合は約1%程度と僅かであるが、世界の約4割程度は零細小規模金採掘の分野であり、この作業環境中における個人ばく露による健康被害が懸念されている。
 本研究では、金属水銀(Hg)濃度を高感度に検知可能な水晶振動子を利用した個人ばく露測定システムの検知特性について報告する。
 測定原理は、水晶振動子表面への物質吸着による基本発振周波数が比例的に減少する現象を利用しており、Hgが金電極に対するアマルガム反応を応用している。今までの研究成果を活用して、個人ばく露測定システムの基本検知特性を検討した。作業者への装着を前提として、一体型のロガータイプを活用した。実験の結果、検出感度と測定流量との間には相関関係が示された。また、従来の測定器による検知特性同様に、発振周波数とHg濃度との間の比例関係が示された。QCMによる水銀測定では流量が250ml/min、10分間の周波数変化でも評価できる程度の十分な値が示された。これから、現場でも利用しやすい構成と考える。