講演情報

[PY1-27]過硫酸法による地下水中の1,4-ジオキサン分解
ーMnとClによる分解阻害とその低減化条件の検討ー

○水島 祐希1、晴山 渉1、緒方 浩基2、西田 憲司2、中澤 廣1 (1. 岩手大学、2. 株式会社大林組)

キーワード:

地下水・土壌汚染、1、4-ジオキサン

地下水等の環境中に排出された生分解性の低い1,4-ジオキサンを浄化する場合、抽出処理や化学的な分解処理が必要となる。そういった汚染現場では、1,4-ジオキサンの分解方法として、過硫酸法による浄化が有力な一つの手法であると考えられる。過硫酸法は、過硫酸イオンと鉄イオンの反応により強酸化剤である硫酸ラジカルを生成させ、汚染物質を酸化分解する手法である。硫酸ラジカルにより1,4-ジオキサンが分解されることは既に確認されており、酒石酸を添加することで汚染物質の分解速度を増加出来ることを筆者らは明らかにした。前報において、実汚染地下水を用いた試験と、蒸留水に1,4-ジオキサンを溶かしただけの純粋系試験とを比較したところ、過硫酸法による1,4-ジオキサンの分解速度が、地下水を用いた試験の方で著しく小さくなった。この1,4-ジオキサンの分解阻害は、液中にマンガンイオンと塩化物イオンと共存する場合に起こることを明らかにした。本研究では、鉄と酒石酸を用いた過硫酸法による1,4-ジオキサン分解におけるマンガンイオンと塩化物イオンの阻害影響の低減化を目的とし、過硫酸濃度等の反応条件の検討を行った。