講演情報

[2304-11-06]焼却残渣の資源としてのポテンシャル

○肴倉 宏史1 (1. 国立研究開発法人国立環境研究所)
司会:村上 進亮(東京大学)

キーワード:

焼却残渣、金属回収、建設資材

一般廃棄物焼却残渣は年間約400万トン発生し、未だ、その約3/4が最終処分されている。また、最終処分される廃棄物の約3/4が焼却残渣であり、焼却残渣の資源化・有効活用は廃棄物処理の持続性の鍵を握っている。一方で、焼却残渣には一般廃棄物に由来する有用・有害金属が濃縮される。最近までは、鉄やアルミを選別回収し、残された残渣の有害性を管理するという視点が主であった。一方、欧州では焼却残渣から金を中心とする貴金属を物理選別回収するシステムが急速に普及した。この回収システムでは有害金属も同時に回収されることにより、焼却残渣の建設資材としての資源性を高める可能性も備えており、貴金属濃縮物の売却による廃棄物処理コストの緩和だけでなく、わが国の最終処分問題解決の一翼を担うことが期待される。