[1201-03-03]直島製錬所電解工場における粗硫酸ニッケル製造工程の増強について
○河合 俊和1、山下 孝1、池本 貴志1(1. 三菱マテリアル株式会社)
司会:中野 博昭(九州大学)
キーワード:
ニッケル、銅、電解精製、アノード
直島製錬所では、原料の多様化によりアノード中の不純物濃度が大きく変化している。特に2012年頃からニッケル濃度の上昇が顕著で、現在では4000ppm程度で推移している。アノード中のニッケル濃度上昇により、電解工程へのニッケルのインプットが増加し、電解液中のニッケル濃度上昇だけでなく、電解スライムへの移行率も変化している。現在、電解工程へ入ったニッケルは主に粗硫酸ニッケルとして回収されている。この粗硫酸ニッケル製造工程は、脱銅工程で銅回収後の電解液を加熱濃縮させる工程と、濃縮した液を冷却して粗硫酸ニッケルを晶析させる工程から成っている。このうち冷却晶析工程の増強として、結晶缶による冷却の前段に2014年にプレート式熱交換器を導入し、結晶缶温度を低減させることで、粗硫酸ニッケルの生産能力を向上させた。しかし気温の高い夏場などには結晶缶温度が下がりにくくなる傾向があり、更なる冷却能力の向上のため冷凍機の更新を予定している。また同時に、冷却熱交の増設を行う予定としており、設備稼働率を向上させることで、粗硫酸ニッケルの更なる増産を目指している。
