講演情報

[PY-13]エネルギー作物のメタン発酵における前処理への消化液の利用

○杉村 渉1、楠田 啓1、日下 英史1、大土井 克明1 (1. 京都大学)

キーワード:

メタン発酵、エネルギー作物、消化液、前処理

メタン発酵とは、メタン菌の働きによってバイオマスからメタンを生成するプロセスである。有機系廃棄物の資源循環に貢献する技術ではあるが未だ普及が進まない理由の一つとして、発酵の過程で生成される消化液の処分コストが指摘されている。消化液は液肥として農地還元できるものの、単一の作物への消化液利用では液肥需要が集中するため、消化液の分散利用が求められている。そこで、当研究室を含むグループは、エネルギー作物の生育に消化液を利用し、その作物と廃棄物を同時に投入することを提案している。しかし、エネルギー作物はリグニン等の難分解性有機物を多く含んでおり、分解を促す前処理が実用化に向けて不可欠である。本研究では、消化液の分散利用とエネルギー作物の前処理の必要性を満たすため、希釈した消化液を前処理に用いることを試みた。当研究室の先行研究において、アンモニア溶液を用いた前処理でメタン発生量が増加することを示した。今回は、消化液がアンモニアを含むことに着目し、エネルギー作物(エリアンサス)を消化液に浸漬して加熱するという前処理を施してメタン発酵した。そして前処理への消化液利用の有効性をメタン発生量から検証した。