講演情報
[PY-27]ハイドロカルマイトからエトリンガイトへの相変化の抑制に働くジオミメティクスの探索
○仲摩 愼剛1、郭 柄霖1、笹木 圭子1 (1. 九州大学)
キーワード:
ハイドロカルマイト、エトリンガイト、相変化、種結晶、フライアッシュ
ハイドロカルマイト(AFm)とエトリンガイト(AFt)はどちらもCaとAlを中心金属とした層状構造およびカラム型構造を持ち、互いに相変化することが知られている。どちらも陰イオン交換体であり、有害陰イオンを構造中に取り込む。著者らはこれまでに、Ca添加剤によるフライアッシュからの有害陰イオン溶出抑制についての研究を行っており、その中でAFmとAFtが有害イオンの不溶化に寄与していることを確認した。また、その過程でAFmがAFtへと相変化していることが示唆されたが、添加剤の種類によって相変化の平衡の傾きが異なることもわかった。一般に、AFtは結晶水が多いなどの理由からAFmと比較して構造が不安定であり、高温、多湿、高pHなどの条件下では崩壊しやすい。一方のAFmは比較的安定であるため、有害陰イオンの長期的不溶化を達成するためには、より望ましいマトリクスと思われるが、一部の有害陰イオン種はAFtには挿入されるがAFmには挿入されにくいなどの特徴もある。そこで本研究では、複数の人工鉱物(ジオミメティクス)が系内に共存することによるAFmとAFtとの間の相変化に与える影響を比較検討し、それぞれの機構を推定した。
