講演情報
[PY-77]Ruの塩酸への溶解方法
○小林 悠人1、鈴木 秀征1、中野 暉1、永井 崇1 (1. 千葉工業大学)
キーワード:
白金族金属、ルテニウム、複合酸化物
白金族金属(PGM)の一種であるルテニウム(Ru)は電極、触媒、ハードディスクの記録層の成膜などに使用されている。このRuは、資源が南アフリカやロシアなどの限られた地域に偏在し、生産量も年間30 ~ 50 tと少なく、供給に不安がある。そこで使用済み製品からのリサイクルが重要となる。Ruをリサイクルする際、溶液に溶解する工程が必要となるが、Ruは化学的に安定であるため、酸による溶解が非常に困難である。Ruの溶解には塩素を吹き込んだ塩酸などの危険性の高いものが使用されていた。Ruの酸溶解性を向上させ、塩酸による溶解が可能となれば、リサイクルにおける安全性の大幅な改善が期待できる。そこで、本研究ではRuの酸溶解性を向上させ、塩酸に可溶にすることを目的とした。Ruと炭酸バリウム(BaCO3)を混合し、電気炉で焼成することで複合酸化物であるBa5Ru2O10が形成された。これを塩酸で溶解したところ、容易に溶解できることが確認された。以上のことから、Ba5Ru2O10を作製することで、化合物中のRuを塩酸で溶解できることが分かった。
