講演情報
[PY-24]高ヒ素含有銅精鉱の高温高圧浸出における浸出剤の影響と残渣の安定性評価
○乙黒 将史1、芳賀 一寿1、柴山 敦1 (1. 秋田大学)
キーワード:
高温高圧浸出、銅、ヒ素、オートクレーブ
本研究では、高ヒ素含有銅精鉱(D2精鉱)へ高温高圧浸出法を適用し、銅とヒ素の分離挙動を調査した。浸出試験には、高温高圧条件を付与できるオートクレーブを使用した。浸出剤には、蒸留水、0.1 mol/Lの硫酸鉄(Ⅲ)を用いたほか、浸出助剤としてNa, Cl濃度が0.34 mol/LになるようNa2SO4, Na2CO3, NaCl, KCl, FeCl3, CaCl2をそれぞれ添加した。その他、実験条件は浸出温度160℃、容器内の全圧1 MPa、浸出時間1時間を適用した。また、pHを調整した溶液に浸出残渣を投入し、一定時間振とうすることで、各残渣からのヒ素の溶出性も併せて調査した。実験の結果、浸出剤として硫酸鉄(Ⅲ)とNaCl及び蒸留水とFeCl3を適用した際に、銅の浸出率90%程度、ヒ素の浸出率5%以下となり、両者ともに高い分離性を確認した。また、同様の浸出条件で得られた残渣からのヒ素の溶出率に関しても0.1%以下を示し、高い安定性を確認した。
