講演情報
[PY-60]LiCoO2からの高効率Li回収に関する検討
○太田 美奈1、葛原 俊介1、粕谷 亮2 (1. 仙台高等専門学校、2. 国立研究開発法人 産業技術総合研究所)
キーワード:
Li回収、LIB、正極活物質、複合酸化物
自動車用のリチウムイオン二次電池(LIB)の正極活物質は、資源価値の高いCo、Niが積極的に回収されているが、今後需要拡大が見込まれるLiに関する検討は少ない。本研究では、Liとの複合酸化物を経由するPGMの新規回収プロセスへの応用を目的として、試薬正極活物質(LiCoO2)からのLi回収を行った。Li回収率の目標を90%以上とし、還元剤添加量、温度などをパラメータにして検討した。LiCoO2と還元剤(活性炭)の混合物をAr雰囲気中、400~1000℃で焼成後、水浸出等を行うことによりLi塩を回収した。回収したLi塩は、いずれも単相のLi2CO3であることがXRD分析から確認された。焼成条件を種々検討した結果、還元剤存在下で焼成温度500~900℃ではLi回収率90%以上を達成できた。焼成温度500~600℃と700~900℃では試料の重量減少率に大きな違いが認められたため、焼成試料の結晶構造等の観点から検討を行っている。また、回収したLi塩を用いて白金族複合酸化物の合成試験も行った。回収したLi2CO3とPt粉末をLi/Pt比=4.0(原子比)となるよう混合して、空気中、800℃で1時間焼成することにより、複合酸化物であるLi2PtO3が生成したことがわかった。
