講演情報

[2P0131-36-05]アミノリン酸キレート樹脂を用いた硫酸溶液中のSb(Ⅲ)・Sb(Ⅴ)の吸着・脱着に関する研究

○今井 清弘1、川村 茂1、高崎 康志1、芳賀 一寿1、柴山 敦1 (1. 秋田大学)

キーワード:

キレート樹脂、アンチモン、吸着、脱着

近年、銅製錬では電解液中のアンチモン(Sb)濃度の上昇が顕著になっており、Sbを効果的に取り除くことが求められている。既に電解精製を用いた銅製錬において電解液の浄液工程でSbを回収するためにアミノリン酸を官能基にもつキレート樹脂が用いられている。アミノリン酸キレート樹脂はSb(Ⅲ)を吸脱着可能とされている。しかし銅製錬プロセスにおける硫酸銅水溶液中のSbイオンはSb(Ⅲ)だけでなくSb(Ⅴ)も存在している。報告者らはこれまでアミノリン酸キレート樹脂PUROLITE🄬D5817へのSb(Ⅲ)・Sb(Ⅴ)の吸着・脱着挙動の調査により、アミノリン酸キレート樹脂がSb(Ⅲ)と同時にSb(Ⅴ)も吸着すること、Sb(Ⅲ)脱着に有効とされる塩酸水溶液中ではSb(Ⅴ)吸着樹脂からのSb脱着は困難であること報告している。本研究では樹脂に吸着したSb(Ⅴ)の脱着に有効な溶媒の検討を行った。その結果脱着液として酒石酸カリウムを用いたときに樹脂に吸着したSb(Ⅴ)を脱着できることを確認した。またXPSによりSb脱着後の樹脂を分析したところ樹脂中にKイオンが見られたことからKイオンがアミノリン酸にキレート結合したSbイオンと置換することで脱着が行われたと考えられる。 またアルカリ溶媒でのSb脱着も検討した。