講演情報

[2P0113-26-12]PbO-SiO2およびNa2O系スラグと溶融Pb-Ag系合金間の貴金属の分配挙動(発表者:修士課程)

○石川 航平1、山口 勉功1 (1. 早稲田大学)

キーワード:

鉛製錬、貴金属、灰吹法、分配比、スラグ

鉛製錬にて生成された貴金属に富んだ鉛である貴鉛は, 灰吹法により酸化され, 鉛を優先的に酸化し, 貴金属を含んだ粗銀として回収される. しかし, 貴金属は副生成物のPbO系スラグに溶解して損失するため, 貴金属の回収率向上が重要である. 本研究では, PbOスラグへの添加剤として酸性酸化物のSiO2と塩基性酸化物のNa2Oを用いてAgと貴金属の回収に関する基礎実験を行った. スラグと融体Ag間のAg, Au, Cu, Ni, Pb, PdおおよびPtの分配比は1273 Kにて測定した. Ag, Au, PdおよびPt成分の分配はスラグ中のSiO2濃度の増加に伴い, 減少する.しかし, 添加量が15 mass%を超えると分配比が大きくなる. したがって, 15 mass%SiO2-PbOスラグが貴金属のスラグへの損失を低減するための最適条件であることがわかった. 同様にNa2Oを用いた実験では, スラグは二液相分離を示したため, スラグの二液相分離を防ぐためにSiO2とNa2Oの両方を含んだPbO-SiO2-Na2Oの三元系スラグで最適組成を検討した.