講演情報

[3K0409-20-11]細胞外バイオポリマーによるポリアミド系複合逆浸透膜のファウリングにおけるカルシウムイオンの役割

○原田 美冬1、鈴木 祐麻1、新苗 正和1 (1. 山口大学)

キーワード:

逆浸透膜、下水再利用、目詰まり、細胞外バイオポリマー

我が国における下水再生水の利用方法は主に修景用水や河川維持用水であるが、海外では下水処理水を飲料水レベルの水質まで処理する下水処理水再利用システムが既に稼働している。これらの処理プロセスにおいては、下水処理水と活性汚泥との分離あるいは逆浸透膜の前処理に精密ろ過膜が用いられており、粒子状物質や微生物による逆浸透膜のファウリングを効果的に抑制することができる。しかし、精密ろ過膜では溶存性物質の大部分は除去できないため、精密ろ過膜を透過した細胞外バイオポリマーを含む溶存有機物により逆浸透膜がファウリングして頻繁な薬品洗浄が必要となることが課題となっている。

本研究の目的は、細胞外バイオポリマーによるポリアミド系複合逆浸透膜のファウリングにおけるカルシウムイオンの役割を明らかにすることを通して、ファウリングのメカニズムに関する理解を深めることである。代表的な細胞外バイオポリマーであるアルギン酸をファウラントとしたファウリング実験を行い、カルシウムイオンがファウリングに与える影響およびそのメカニズムを検討した。