一般社団法人資源・素材学会 2020年度春季大会

一般社団法人資源・素材学会 2020年度春季大会

2020年3月15日〜3月17日千葉工業大学 津田沼キャンパス
資源・素材学会 年次大会
一般社団法人資源・素材学会 2020年度春季大会

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2020年3月15日〜3月17日千葉工業大学 津田沼キャンパス

[2K61201-05-05]海底資源開発に求められる環境保護の視点

○福島 朋彦1(1. 国立研究開発法人海洋研究開発機構)

キーワード:

海底鉱物資源開発、国際海底機構、環境影響評価、合意形成

現在、ISAは2020年を目標に開発規則の策定を急いでいる。その一方で、これまで世界を牽引してきたNautilus Minerals 社は資産精算手続きの段階にある。このように海底鉱物資源開発の将来が混とんとしているにもかかわらず、ISAの探査契約数は右肩上がりである。その理由の一つは、海底鉱物資源開発が陸上資源の代替を探すこと、将来の経済基盤を整備することなど、公共性の高い取り組みと捉えられているためである。また海底鉱物資源開発に付随する環境影響評価や管理計画も、同じように公共性が高いことから、科学的視点を基にして調和的に推進されることが重要と言われている。しかし科学とは一般の印象ほど堅固なツールではない。科学的な事実や証拠を大切と考えるのは重要であるが、科学に対して過度の期待を抱くことは、科学者に対して過度の権限を委ねることにつながり、本来の資源開発や環境保全の公共目的とは乖離してしまう可能性もある。