講演情報
[2P0106-14-01]固体王水を用いたパラジウム回収プロセスの開発 (発表者:修士課程)
○栃木 駿太1、吉村 彰大1、松野 泰也1 (1. 千葉大学)
キーワード:
固体王水、溶融塩、パラジウム、回収、固液分離
白金族金属は高い触媒能や化学的安定性から、主に自動車用触媒として利用される。一方、資源的に極めて希少であり、価格が高く供給が不安定であることから、使用済み触媒からのリサイクルが推進されている。しかし、現在用いられている手法では王水などを利用するため、廃液などに起因する環境負荷が大きい。以上を踏まえ、著者らは塩化鉄(Ⅲ)と塩化カリウムの複合溶融塩を「固体王水」として用い、環境負荷やエネルギー消費が小さい環境調和型の白金回収プロセスを提案した。本研究ではこの手法をパラジウムにも応用し、環境調和型のパラジウム回収プロセスの開発を行った。具体的には、パラジウムを固体王水中に投入し、600 K程度で直接塩化することによる溶解と、溶解処理後に凝固した固体王水をリーチングし、その溶媒に対する析出処理を通じたパラジウム化合物の回収を試みた。その結果、パラジウムは白金と比較して高速かつ低温で溶解すること、また、リーチングと析出処理を組み合わせた固液分離によって、パラジウムの化合物を回収できることが確認された。
