[1K0108-17-01]北海道・道北における地下バイオメタン鉱床造成/生産法: Ⅰ. 原位置試験の概要および過酸化水素水圧入特性
○木山 保1、猪股 英紀1、上野 晃生1、玉村 修司1、村上 拓馬1、玉澤 聡1、山口 眞司2、佐々木 利基2、水澤 孝仁2、藤井 義明3、金子 勝比古1(1. 公益財団法人北海道科学技術総合振興センター幌延地圏環境研究所、2. 三菱マテリアル株式会社、3. 北海道大学)
司会:濵中晃弘(九州大学)
キーワード:
地下バイオメタン鉱床造成/生産法(SCG法)、褐炭、過酸化水素、未利用有機物、微生物活動
幌延地圏環境研究所は,2019年度から地下バイオメタン鉱床造成/生産法(以下,SCG法)の原位置実証試験を猿払村小石鉱区で開始している。SCG法とは,地下未利用有機物(ここでは褐炭)を,まず化学反応または微生物活動で低分子有機酸に分解し,つぎにメタン菌などの微生物活動で低分子有機酸からメタンを生成する技術である。2019年,地下20mに賦存する宗谷夾炭層の褐炭層にケーシング内径50mmのボーリング孔を掘削し,2020年7月,約1tonの0.3%過酸化水素水を圧入した。過酸化水素水圧入の1か月前に,比較データ取得などを目的として,約1tonの海洋深層水を圧入している。2種類の流体の圧入はどちらも同じ定流量となるようポンプを制御して実施したが,これに対して異なる圧力変化挙動が観測された。これは,過酸化水素水と褐炭の化学反応にともない,地層内の流動特性が変化したことに起因すると考えられる。
