講演情報

[3K0408-14-03]マンガン酸化菌を用いた坑廃水処理におけるマンガン負荷の影響

○簾内 君仁1、岡野 邦宏1、渡邊 美穂1、宮田 直幸1、正木 悠聖2、迫田 昌敏2 (1. 秋田県立大学、2. 石油天然ガス・金属鉱物資源機構)
司会:中島一紀(北海道大学)

キーワード:

坑廃水処理、マンガン酸化菌、マンガン酸化物の微生物生成

マンガン酸化菌はpH中性付近でマンガンを酸化して酸化物を析出させるため、薬剤使用量を大幅に削減したマンガン含有坑廃水処理への適用が期待される。これまでに、マンガン酸化菌を利用した模擬坑廃水の接触酸化処理を検討し、滞留時間1日で20 mg/L以上の溶存マンガンを排水基準以下まで除去できることを示した。本研究では、マンガン負荷が処理性能に及ぼす影響を明らかにすることを目的とし、マンガン酸化菌を付着させた石灰石を充填した小型処理槽で通水試験を行った。溶存マンガン濃度50 mg/L、マンガン負荷量15 mg-Mn/g-固相Mn/日までであれば、排水基準以下まで除去可能であることが示された。また、6 mg/Lの溶存亜鉛の混在化でもマンガン処理能力の低下は認められず、マンガンとともに亜鉛も十分除去することができた。さらに細菌叢解析の結果、マンガン負荷が高まるにつれて、既知のマンガン酸化細菌 (U9-1i 株及びPedomicrobium属細菌)に近縁の細菌が増加する傾向にあり、接触酸化槽のマンガン処理能力を維持する上でこれら2菌種が鍵になると推察された。