講演情報

[2K0206-17-08](学生発表:修士課程) 付着時間測定及び表面分析による閃亜鉛鉱浮遊抑制メカニズムの検討

○佐藤 玲生南1、芳賀 一寿1、柴山 敦1、高橋 達2、砂田 和也2、小野 竜大2、リフィルウェ マグワネン2 (1. 秋田大学、2. 石油天然ガス・金属鉱物資源機構)
司会:伊藤 真由美(北海道大学)

キーワード:

浮遊選鉱法、閃亜鉛鉱、付着時間測定

近年、一部の銅鉱山では、閃亜鉛鉱由来の亜鉛を含む銅鉱石が増加している。銅鉱石の選鉱で汎用的に利用される浮選において、亜鉛鉱物は溶液中に存在する銅イオンとの酸化還元反応を起こし、鉱物表面が銅で覆われる(活性化する)ため、銅鉱物と共に浮遊する。そのため、銅精鉱中の亜鉛品位が高くなり、製錬所での受け入れが困難となる。従って、浮選段階で亜鉛を効果的に除去する技術が求められている。
本研究では、浮選における銅鉱石中の閃亜鉛鉱の抑制メカニズムの解明を目的に、各州浮選条件及び閃亜鉛鉱の性状が浮遊性や表面物性に与える影響を検討した。
本報では、ZnSに対し所定のFeSを添加し焼結した模擬Fe含有閃亜鉛鉱を対象に、閃亜鉛鉱中のFe含有率が気泡との付着性に与える影響を調査した。気泡との付着性の評価にはインダクションタイマー(MCT-100)を用いた。また、表面分析にはX線光電子分光分析装置(XPS)を用いて試験を行った。
一連の試験結果から、鉄含有量の増加に伴い、閃亜鉛鉱の浮遊性が低下することを確認した。これは、Fe含有閃亜鉛鉱は、鉱物表面に鉄水酸化物を形成することでCu活性が阻害され、気泡との付着が起こりにくくなったことが示唆される。