講演情報

[3K0201-10-09]張力変動型ワイヤロープS字曲げ疲労試験によるIWRC 6×Fi(29)の疲労寿命評価

○緒方 公俊1,2、山口 篤志1、山際 謙太1、本田 尚1、佐々木 哲也1 (1. 労働安全衛生総合研究所、2. 東京大学)
司会:守谷 敏之(東京製綱株式会社)

キーワード:

ワイヤロープ、疲労試験、曲げ変形、摩耗、変動荷重

ワイヤロープは複数の素線をより合わせた複雑な構造物であり,クレーンやエレベータなどの機械構造物で広く使用されている.例えば,荷の巻上げや巻下げ時において,ロープは張力を受けながらシーブに沿って動き,摩耗や曲げ負荷を繰り返し受ける.この繰り返し負荷によりロープ内の素線が徐々に断線し,最終破断に至る.ロープ破断は重大事故につながるため,ロープの損傷状態,残存寿命を明らかにし,破断前に適切に交換することが求められる.先行研究では,一定張力下でシーブを往復動させる疲労試験によって鋼心ロープに対して疲労試験を実施し,目視可能な表面の素線より,目視確認できないロープ内部の素線断線が先行することを報告した.一方で実機環境では,例えばつり荷重量によってロープ張力は変動するため,変動張力下におけるロープの疲労寿命評価が必要である.そこで本研究では,ロープの損傷状態,残存寿命と張力変動との関係を明らかにすることを目的に,任意の繰り返し数で張力を変更できる疲労試験機を新たに導入し,試験データを取得,評価中である.本報告では,この疲労試験機の特長,これまで取得した試験結果および今後の取り組みについて報告する.