[1K0104-06-01]硫酸ニッケル製造プロセスにおけるクロム除去能力向上
○篠崎 智博1、杉之原 真1、横川 友彦1(1. 住友金属鉱山株式会社)
司会:大内隆成(東京大学)
キーワード:
クロム、共沈、除去、硫酸ニッケル
住友金属鉱山(株)播磨事業所では、ISP法による亜鉛・鉛製錬からの事業転換を経て、2014年から硫酸ニッケルを生産している。硫酸ニッケル製造プロセスでは、原料であるニッケル・コバルト混合硫化物を高温高圧下で浸出させた後、脱Fe工程により鉄などの不純物を酸化中和反応によって沈殿分離している。その後、溶媒抽出工程にてニッケルとコバルトを分離し、硫酸ニッケルを生産している。溶媒抽出工程では硫酸を用いて、有機溶媒中に抽出された不純物を逆抽出しているが、逆抽出されにくいクロムは、稼働開始から徐々に有機溶媒中に蓄積されている。クロムが蓄積することで、有機溶媒の抽出能力低下や硫酸ニッケル液中クロム濃度上昇による品質リスク上昇といった問題が生じるため、硫酸ニッケル製造プロセスにおいてクロムを除去する技術が重要である。クロムは鉄と共沈することが知られているため、脱Fe工程の条件の最適化を進めた結果、クロム除去能力を向上させることができ、溶媒抽出工程における有機溶媒へのクロムの蓄積を解消することができた。本報告では、脱Fe工程の条件変更によるクロム除去能力向上の取り組みについて報告する。
