[1K0209-19-10]北海道・道北における地下バイオメタン鉱床造成/生産法:Ⅱ- 原位置試験における流体の注入特性について
○猪股 英紀1、木山 保1、上野 晃生1、玉澤 聡1、玉村 修司1、村上 拓馬1、吉田 邦彦2、山口 眞司2、佐々木 利基2、酒井 智生2、藤井 義明3、五十嵐 敏文3(1. (公財)北海道科学技術総合振興センター 幌延地圏環境研究所、2. 三菱マテリアル株式会社、3. 北海道大学工学研究院)
司会:福田大祐 (北海道大学)
キーワード:
地下バイオメタン鉱床造成/生産法(SCG法)、褐炭、過酸化水素、未利用有機物、微生物活動
幌延地圏環境研究所は,地下未利用有機物(褐炭)を低分子有機酸に分解し,さらに微生物を用いてメタンを生成するバイオメタン鉱床造成/生産法SCG (Subsurface Cultivation and Gasification)法を提唱し,2019年度より猿払村小石鉱区において原位置実証実験に着手した。本研究では,褐炭層への流体の注入特性を明らかにするために,2020年度は,深度約20mの褐炭層に水(脱塩済海洋深層水)および過酸化水素水(濃度:0.3%,溶媒:脱塩済海洋深層水)をそれぞれ1t注入した。どちらも同じ流量で注入したが,孔井の水圧変化に差異が見られた。2021年度は,ギ酸ナトリウム溶液約1tを注入,その1か月後に炭酸水素ナトリウム溶液約1tを注入した。前年度の水および過酸化水素水注入と同じ流量で注入し,水理特性の差異や変化を調査した。孔井の水圧変化から評価した透水係数は,ギ酸ナトリウム溶液では1.87×10-6m/s,炭酸水素ナトリウム溶液では8.76×10-7m/sとなった。ギ酸ナトリウム溶液は水および過酸化水素水と同じ孔に注入したが,水注入における透水係数2.46×10-6m/sに比べ低い値を示した。発表では,2021年度の結果を主に紹介する。
