講演情報
[1K0401-12-10](学生発表:修士課程) 再生可能キレート剤と産業廃棄物を用いた重金属回収をともなうCO2鉱物化プロセス
○井ノ本 航介1、王 佳婕1、渡邉 則昭1、中村 謙吾1、駒井 武1 (1. 東北大学)
司会:和嶋隆昌(千葉大学)
キーワード:
CO2、産業廃棄物、重金属、キレート剤、CO2鉱物化
カルシウム(Ca)等の炭酸塩鉱物を形成しうる金属元素を多く含む産業廃棄物の二酸化炭素(CO2)鉱物化プロセスへの利用は,ゼロカーボン社会の構築と様々な産業の持続的発展に貢献する.しかし既存のCO2鉱物化プロセスには,pH調整剤を大量に消費して廃液を生じることや,重金属を含む副産物を生成するなど,経済的および環境的な問題があり,新プロセスが必要とされている. そこで,再生可能なキレート剤の水溶液を利用して,産業廃棄物中のCaや重金属等を抽出した後,その水溶液中へCO2を加えて重金属を含まない炭酸塩鉱物を製造する,CO2鉱物化と重金属回収の両方を達成可能なプロセスを考案し,室内実験による本プロセスに関する基礎的検討を行った.その結果,セメントはフライアッシュや鉄鋼スラグよりも考案したプロセスに適しており,セメント中のCaの約30%が,0.03 mol/Lのキレート剤(GLDA)水溶液を用いた2時間の反応で抽出され,その大部分がCO2と反応して炭酸塩鉱物として析出した.また重金属が水溶液中に残存していることも確認され,考案したプロセスの実現可能性が示唆された.
