講演情報

[2K0201-11-08](学生発表:学士課程) 地質調査におけるハイパースペクトルデータと深層学習を用いた阿蘇火砕流の判別

○中村 真一郎1、大和田 済熙1、鳥屋 剛毅1、福岡 航治3、安達 毅1、川村 洋平2 (1. 秋田大学、2. 北海道大学、3. 地圏総合コンサルタント株式会社)
司会:笹岡孝司 (九州大学)

キーワード:

地質調査、阿蘇火砕流の判別、ハイパースペクトル、深層学習、畳み込みニューラルネットワーク

近年の地質調査では、ハイパースペクトルカメラなどの多波長分光カメラから得られるハイパースペクトルデータ(HSデータ)と人工知能による画像認識技術を用いて、岩石の種類や土壌の性質を判別する手法が導入されている。本研究の目的は、同一地域で採取された性質の異なる阿蘇火砕流を、HSデータと深層学習を用いて高精度で判別することである。実証のため、ボーリングコアから採取された阿蘇火砕流のHSデータ9種類で分析を行った。しかし、サンプルのHSデータから得られるスペクトルの形状は非常に類似しており、従来の古典的なクラスタリング等では判別が困難であった。そこで、画像認識の分野で効果が実証されている畳み込みニューラルネットワーク(CNN: Convolutional Neural Network)を用いた深層学習によって様々なモデルを作成し、9種類のサンプルを噴出年代に応じて3つのカテゴリーに判別可能か検証を行った。その結果、テストデータに対するCNN判別モデルの精度は92.36%となった。この結果から、CNNを用いることで、同産地のスペクトル形状が類似しているサンプルであっても、高精度で判別可能であることがわかった。