[1101-04-02]最終処分場地層内における廃棄物の相互化学反応を考慮した適切なゾーニング管理の検討
○淵田 茂司1,2、小山 恵史2、高谷 雄太郎4、石井 駿2、山野 賢一3、所 千晴2,4(1. 東京海洋大学、2. 早稲田大学、3. DOWAエコシステム株式会社、4. 東京大学)
司会:三木一(九州大学)
キーワード:
最終処分場、溶出、焼却灰、重金属
国内の廃棄物最終処分場では,化学性質の異なる様々な廃棄物が同一の敷地内に保管されることは珍しくなく,それらの相互作用によって複雑な化学反応場になっていると予想される。本研究では様々な硫黄化合物を含む浸出液と微量有害金属元素を含む焼却灰の相互反応を調べる目的で,硫黄含有廃棄物と焼却灰の浸出試験により可溶な化学成分の特徴を調査した。硫黄化合物を含む廃棄物と雨水の浸出試験を実施したところ,反応系内の酸化還元状態に応じて廃棄物中から硫酸,チオ硫酸などの硫黄酸化物や還元性の硫化物イオンなど様々な形態の硫黄化合物が溶出することがわかった。これらの浸出液と焼却灰の反応実験では,酸化反応系でCr, Cu, Znの溶出が認められた。浸出液の化学分析と反応前後の固体分析結果から,酸化反応系では浸出液中の硫黄酸化物との錯化反応により微量金属元素の溶出が促進された一方で,還元反応系では浸出液中の硫化物イオンとの反応によりZnSやCuSなどの硫化物として不溶化したと考えられる。
